雷鳴と批判家刺殺

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団結のドミナリアのメカニズム【団結のドミナリア】

追記:麻痺カウンター忘れてました。

カウンターの個数分アンタップを阻害するというだけで、特に変な挙動はなさそうです。時間制限付きの疑似除去や、ハードタップの記憶問題(督励とか)に使われていくのかな?と。

 

今回良いカードが多いので、ちょこちょこ言及していきます。

まずはメカニズムについて解説。

 

 

○再録メカニズム

・キッカー/Kicker

「この呪文を唱えるに際し、追加のコストを払ってもよい」というキーワード能力。

キッカーすることで、呪文の効果が大きくなったり、追加の効果を得たりする。

「ドミナリア」や「ゼンディカーの夜明け」ではランプ戦術やマナフラッド受けに適したカードが多かったが、今回のキッカーコストは全体的に軽め。

マナフラ受けというより、マナを効率よく使い切ることに主眼が置かれている。(性質的には「カルドハイム」の予顕に近いかもしれない。)

なお、今回のキッカーコストは、(恐らく)全て、元の呪文とは違う色のマナを要求する。事実上の多色呪文。

構築評価:コストが変えられるのは便利。特に同マナ域のカードが被ったときとか。

リミテ評価:単色呪文としてもそれなりに使えるため、ピックしやすくて良い。

↑3マナ4点orキッカーしたら《戦導者のらせん》。(顔には飛ばない)

どちらで使ってもマナコスト相応。

↑2/3/2or3/4/3速攻(出たターン)。2マナでも3マナでもコスト相応のパフォーマンスを発揮するというのは、アグロではすごく助かるのである。

 

・版図/Domein

自分がコントールする土地が持つ基本土地タイプ(平地・島・山・沼・森)の種類数に応じて効果が大きくなる能力語。

3~5種類用意できれば大抵すごいことになる。

ただし、次期スタンにおいて、基本土地タイプを持つ土地は、トライオーム(ニューカペナの本拠地ランド)と基本土地だけである。

普通に多色デッキを組む場合、トライオーム+スロウランド+ペインランドになるので、版図カードは「トライオームを引いたときだけ強い」ことになりがち。

版図カードをたくさん使いたいなら、開き直って「トライオームデッキ」を組んだ方が良いかもしれない。

追記:基本土地タイプ付きタップイン2色ランドが出る。

構築評価:上述の通り。

リミテ評価:全体として、基本土地2種類でもそれなりのカードパワーを持つようにデザインされている。事故率を上げてまで3種類以上を狙う必要はないだろう。

↑弱い《縄張り持ちのカヴー》。比較対象がおかしいだけで、こいつもまあまあすごい。

↑土地3種類で《衰滅》相当。《燃え立つ門》が門デッキを成立させたように、これもトライオームデッキを成立させるかもしれない。Tier4くらいで。

 

 

○新規メカニズム

・後援/Enlist

「このクリーチャーが攻撃するに際し、あなたがコントロールしていて召喚酔いの影響を受けておらず攻撃してもいないクリーチャー1体をタップしてもよい。そうしたとき、ターン終了時まで、このクリーチャーのパワーにそのタップしたクリーチャーのパワーを足す。」を意味するキーワード能力。長い。

つまり、後援持ちは頭でっかちになって攻撃することができるが、総打点は変わらない。

構築評価:欲しくなるデッキが特に思いつかない。

リミテ評価:まず、ダメージレースに貢献しないのが痛い。負けている時には何もしない能力である。次に、タフネスが上がらないのが微妙。同等サイズのクリーチャーと相打ちになって終わりということが多いだろう。

他の能力とのシナジーを見て採用という形になる。

↑後援、死亡時に任意対象にパワー分のダメージ。後援させれば容易に1:2交換が取れる。

↑後援、飛行。回避能力持ちの後援は強力。性質的には《信頼あるペガサス》に近い。(じゃあ4マナはちょっと重くない?)

 

☆補足1

タップ時誘発能力を発動させる手段としても使える。何枚かあるようだ。

↑タップ時1点ゲイン、占術1。

 

☆補足2

後援によって総打点は変わらないと記述したが、防衛持ちのような「召喚酔いしていないが攻撃できない」クリーチャーがいる場合は別。

今回防衛持ちが多いため、覚えておくと良さそう。

↑2/3/3防衛。

 

☆補足3

可能性を潰しておく。

まず、警戒持ちとはシナジーしない。(《包囲戦の打撃者》とは違うのだ。)

また今回、白のコモン除去は《平和な心》ではなく《払拭の光》系統である。

↑イラストが怖い。

 

・先読/Read ahead

英雄譚が持つキーワード能力。「章を選び、それに等しい数の伝承カウンターで始める。飛ばされた章は誘発しない。」を意味する。

詳細な処理はリリースノート待ち。(《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》との相互作用など。)

余裕があれば1章から読んでアドバンテージを稼げるし、遅れが許されない状況ならば2章や3章の強力な能力から使用できるということ。

構築評価:テンポに関する能力ということで、構築の方が強力。後はカードパワー次第。

リミテ評価:なるべく1章から読みたいが、意味のない効果を飛ばせるだけでも重宝する。

↑手札に重量級パーマネントがあればいきなり3章で踏み倒すことができるし、なければ1~2章を読んで探しに行けるというデザイン。

 

○感想

カード単体で完結しているメカニズムばかりなので、複雑なシナジーは少なそうだ。

基本セットに近い環境になるかもしれない。