MTGArenaの新フォーマットとして、「タイムレス」が発表されました。
禁止カードなしで、MTGArena上で入手可能な全てのカードを使えるというフォーマットであり、この前の「禁止解除ヒストリック」のような魔境になることが予想されます。
※制限カードはあり。開始時点では《チャネル》、《ティボルトの計略》、《悪魔の教示者》の3枚。
どのデッキが一番壊れているのか?を考えていくために、今回は、ヒストリックで使えずタイムレスで使えるカードを紹介します。
◯Arena再調整カード
MTGArenaで再調整されたカードのうち、紙で刷られたことのあるものは、紙の性能で使えます。強いのはこの辺です。
なお、Arenaでバフを受けた《対称の賢者》などはヒストリックよりも弱い性能となります。
アルケミーやヒストリックホライズン出身で、紙版がないカードは再調整後の性能です。
◯ヒストリック禁止カード
フェアカードとアンフェアカードに恣意的に分けました。以下常体
☆フェアカード
フェッチランド(予定、おそらく友好色のサイクル)
下環境といえばこれ。壊れている。
主な使い方としては、
①ショックランドやトライオームを持ってきてマナ基盤安定
②デッキをシャッフルできる
③上陸
④墓地利用
など。
これ語ってると終わらないので、相性の良い主なカードだけ記載。
《楽園の拡散》、《渦まく知識》、《ミシュラのガラクタ》、《乱動の座、オムナス》、《死儀礼のシャーマン》、《タルモゴイフ》、《ドラゴンの怒りの媒介者》、《邪悪な熱気》、《宝船の巡航》、《乱動の座、オムナス》、《力線の束縛》
その他《チーム結成》や《対抗呪文》など色拘束が課題となるカード
《渦まく知識》
普通に使うとカードを引く順番を変えるだけのカードだが、フェッチランドなどのシャッフル手段と合わせると超高性能ルーター呪文として振る舞う。通称ブレストフェッチ。
デッキの安定性を格段に上げるテクニックとして、レガシーで長く活躍している。青いデッキなら入れ得。
ハンデスからキーカードを守るテクニックも。
《対抗呪文》、《記憶の欠落》
2マナの確定打ち消し。高速即死コンボが溢れるこの環境において、最後の砦となる。
《意志の力》などのピッチ打ち消しがないのもあって、かなりお世話になりそう。
《稲妻》、《剣を鍬に》
マジック最強の1マナ除去。クリーチャーに依存しないコンボが多いのには注意。
☆赤の最強の1マナ除去は《邪悪な熱気》だという意見を頂きました。確かに。
《ミシュラのガラクタ》
(公式の禁止カードリストから抜けていた。他にもあるかも?)
フェッチランドと合わせて疑似占術、《ドラゴンの怒りの媒介者》と合わせてタダで諜報+昂揚に貢献、《夢の巣のルールス》で毎ターン釣ってきてドロー、など特定のデッキの下支えをするカード。
対戦相手のターンに発動することによって、ハンデスをケアするというプレイングが存在する。(これ気にしない人にキレ散らかしてる)
《敏捷なこそ泥、ラガバン》
テンポとアドを取り続けるマジック最強の1マナクリーチャー。この環境でクリーチャーを使うデッキが赤に寄る理由。
こいつに対処できるように組むのか、無視して勝てるように組むのかがデッキ構築の第一歩。
《王冠泥棒、オーコ》
最強のフェアデッキキラー。アグロに対しては圧倒的なライフレース能力を発揮、コントロールに対しては無限の鹿を生成し、一方的なゲームを展開する。環境柄、PW除去が使い辛いのも追い風。
ただしクリーチャーやアーティファクトに依存しない即死コンボが多いので、そこには無力。
アンフェアデッキがフェアデッキに耐性をつけるためのカードという側面もある。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
ロングゲーム勝利請負人。脱出して殴ったらなんか勝ってる。
打ち消しや除去で1:1交換を取っていくデッキの勝利手段としては最高級。
《死者の原野》
土地を伸ばしているだけで勝ってしまうカード。コントロール殺し。
プレイがワンパターンであり、対処が難しく、長期戦において回避不能な勝ち手段であることからスタン、パイオニア、モダンまで禁止されている。
でもタイムレス的には土地伸ばしてる時点でフェアだと思う。
《むかしむかし》
初手のキープ基準を緩和し、マリガン回数を減らすことで、実質的に0マナで手札を増やしているというカード。
クリーチャー使う緑のデッキならとりあえず入れとけ感。
《夏の帳》
打ち消しやハンデスを1マナでカウンターできて、なぜかドローが付いてくるカード。
主にコンボデッキを強化してるのでアンフェアかも。
《時間のねじれ》
追放されないので使い回せる追加ターンカード。
有名なのはフェッチランドからの《神秘の聖域》で回収し、《乱動の座、オムナス》から出たマナで唱える、という動きを数ターン繰り返すコンボ。モダンで《神秘の聖域》が禁止される理由となった。
これフェアカードか?
強力な特殊地形メタ。多色デッキはこれが出るだけで何もできなくなることも。
予めフェッチランドから基本土地を持ってきておくことで被害を軽減できるので、そこまで暴れないとは思う。
《敏捷なこそ泥、ラガバン》デッキに《夢の巣のルールス》が入ってなかったら警戒すべし。
《土地税》
よく知らない。Arenaには抱えた土地を処理する手段があまり無い気がする。
フェッチランドで何も出さないことによって土地枚数を減らすプレイングが、双方可能である。
誰?
☆アンフェアカード
《チャネル》
2ターン目から19マナ出すのはマジックではないので、当然の制限カード。
唱えるのは主に《絶え間ない飢餓、ウラモグ》、《大いなる歪み、コジレック》、
《次元橋》+《全知》、《大いなる創造者、カーン》+何か。
(《約束された終末、エムラクール》は序盤に出しても意味ない)
Arena上で最も壊れているカードであるのは間違いないので、興味ある人は組んでみて欲しい。
《ティボルトの計略》
制限。2ターン目から何でも唱えられるのはマジックではないが、かなり運任せなので別に良い気もするカード。
これ打ってダメだったら爆発、というプレイヤーが不愉快なため問題視されていると思う。
《悪魔の教示者》
マジック最強レベルのサーチカード。
コンボデッキの安定性を著しく上げる、そもそも制限カードの意味が薄くなる、などの理由でこいつも当然の制限。
《暗黒の儀式》
Arena最高のマナ加速。
環境を高速化させている元凶で、2ターン目に《ミジックスの熟達》から《ドラゴンの嵐》が打てるなど、妨害が間に合わないコンボデッキを生み出している。
これが使えるコンボデッキは強い。使えないと厳しい。
《タッサの神託者》
セルフミル系デッキの勝ち手段。ヒストリックでも《神秘を操る者、ジェイス》が使えるが、やはりこっちの方が軽くて確実。
《汚れた契約》と合わせた「オラクルパクト」という瞬殺デッキが有名で、一時期ヒストリックを支配していた実績を持つ。
オラクルパクトは制限カードが増えるほど相対的に強くなっていくので、長い活躍が期待される。
他のセルフミル系デッキとして、《狂気の祭壇》+《若き屍術師》(or 《クロクサとクノロス》)があり、私はこっちの方が好き。(《暗黒の儀式》からクリーチャー除去の当たらない3キル)
1マナでクリーチャー何でも出せるカード。
赤赤あれば《偉大なる統一者、アトラクサ》から《世界棘のワーム》を持ってきて22点パンチ(+生き残られても5/5トークン×3と手札いっぱい)できる。
他の射出候補は《グリセルブランド》が有名。
不特定3マナ持ちなので《暗黒の儀式》で加速して置ける。
《自然の秩序》
緑のクリーチャー何でも出せるカード。
3ターン目にマナクリサクって《偉大なる統一者、アトラクサ》にするのが基本で、他にもエルフ並べて《孔蹄のビヒモス》でフィニッシュするなどできる。
おすすめは《騙し討ち》とのハイブリッドデッキで、アトラクサから《騙し討ち》、射出用のクリーチャー、《暗黒の儀式》、《思考囲い》と持ってきて死刑宣告ができる。
最強のドロソ。《暗黒の儀式》から1マナでカードが19枚引けるのはマジックではない。
ライフゲイン手段(《不憫な悲哀の行進》など)を用意しておくことで手札が尽きないようにできるが、ピッチスペルのない環境柄、いくら手札があっても脅威に対処しきれない可能性があることには注意。
コンボパーツを集める手段とか、第2の勝ち手段とか割り切って使うほうが良いかも。
《荒野の再生》、《運命のきずな》
無限ターンデッキ、「シミック・ネクサス」のキーカード達。
スタンとパイオニアでは暴れたが、タイムレスだとカードが重すぎる気がする。
でも気持ちがいいので一定数のファンがいる。
《裏切りの工作員》
単純に強力な踏み倒し先。
《軍団のまとめ役、ウィノータ》、《不屈の独創力》、《銅纏いののけ者、ルーカ》などお好きな手段で。
《侵入警報》
タップ能力でトークンを出すクリーチャーと組んで無限トークンするやつ。
よく知らない。
以上となります。ご拝読ありがとうございました。